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シリア難民支援 NGO職員のブログ

トルコ南東部でシリア難民支援に携わっている者のブログです

トルコの青物市にて

トルコの青物市場トルコの青物市場

毎週月曜日、超楽しみにしている野菜と果物のマーケット、もといパザール。普段はガランとした屋根付きの施設に、これでもかと大量の旬の野菜と果物が並び、おじさん達の耳をつんざくような声と活気で溢れる。本当にその時々で旬のピークの作物が並ぶので、一足早く季節が感じられて良い。例えば3月も下旬の今は絶対に桃とかとうもろこしは買えないし、逆に葉物の品揃えが凄く豊富。近所によって市場の開催日は変わるらしく、私の宿舎の近くのマーケットは月曜開催だけど、すぐ隣の近所では火曜、そのまた違う場所では金曜に市が立ったりしているらしい。

商品の前で煙草を吸うおじさん商品の前で煙草を吸うおじさん

新鮮な野菜新鮮な野菜

それにしてもこの市場に出回る野菜は無駄にデカい。特にシャンルウルファは大家族が多くて、皆大量の買い物をするからだろうか。この前買ったお化けキャベツは途中お好み焼きなどを挟みながら、2ヶ月かけてやっとの思いで完食。もう一生分のキャベツを食べた気がする…。他にも余りにもデカいカリフラワーとかブロッコリーしかなくて購入を諦めた事数回…。ただ、サイズの割りに安い!東京でほうれん草一束に350円払ってた頃が懐かしい~新鮮な野菜と果物が安価に手に入って本当に幸せ…。それでもシリア人曰くトルコの生鮮食品は高過ぎるそう。生活費が安い都市トップ10にいつもダマスカスはランクインしてるし、比べちゃ可哀相な気もするけど…。

まだ小さめな方のキャベツまだ小さめな方のキャベツ

売り場のおじさん売り場のおじさん

購入した野菜

ある日の戦利品と値段:

じゃがいもと玉ねぎ沢山、ナス2本、紫キャベツ小1コ、マッシュルーム1パック、ゴールデンレーズン沢山 合計10リラ、約300円

特に見境なく買ってるので、買い物上手な人はもっと安価に抑えられるんだろうなーと思いつつ、てりやきマックバーガー(単品) と同じ値段でこんなに食べ物が買えるなんて、と涙を流しながら喜びの舞を踊りたくなる。

おばちゃん達ご用達の野菜かごおばちゃん達ご用達の野菜かご

嬉しい事ばかりでもなく、この市場は児童労働の温床でもある。元々ウルファは非正規雇用と児童労働の問題が根深い地域で、そこに大量のシリア難民が流入したために状況はさらに悪化。5~15歳くらいのトルコ人とシリア人の子供たちが大人顔負けの真面目さで働く姿を見る事は決して珍しくない。市場でも幼い子供達が荷車で野菜を家まで運んで、1回の駄賃として大体1~5リラ(約30~150円)もらっているらしい。結果的に1日5~15リラ(約150~450円)稼ぐらしいけれども、これもピンキリで、私のNGOの支援活動の対象としている子供達の中では、1週間、丸5日間働いてたったの5リラ(150円)しか稼げなかった子もいた(そういった子達を支援し学校に戻す事も活動の内の一つ)。それでも様々な理由で働けない両親に代わって家族の大黒柱としてここでの稼ぎを頼りにされている子供も多い。中には凄く小さい女の子もいて、こんな子が見ず知らずの人の家まで行って、良からぬ事をされたらどうするんだろう…と心配になる。

子供達が野菜を運ぶ荷車子供達が野菜を運ぶ荷車

仕組みをもう少し詳しく知りたいので、一度依頼してみたいと思いつつ、児童労働を助長する訳にも行かないので、売り込みを笑顔で「いらないよ~」と断る日々。たまにドライフルーツやお菓子などを買ってあげてるけど、これも良くないんだろうなぁ…。そんな事を考えながら毎週かかさず行っている青物市は今日もウルファの街をぐるぐる回る。