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シリア難民支援 NGO職員のブログ

トルコ南東部でシリア難民支援に携わっている者のブログです

シリア紛争、神経ガスによる攻撃で100人以上が死亡か

信じられない程晴れやかな空に、花香る朝が続くウルファ。そんな事はお構いなしに目を背けて耳を塞ぎたくなるようなニュースが飛び込む。

過激な描写もあるため、苦手な方はご注意ください:

ソースによっては、死者は80人を超えたとも、100人を超えたとも。また、被害者が搬送された病院にも爆弾が落とされ、人道的配慮なんてあったものではない。

驚きはない、化学兵器の使用は以前より何度もあったから。4年前に見た、神経ガスによってシリアの子供達が苦しむ様子を映した動画も、未だに脳裏に焼き付いて離れない。ただ今回のイドリブでの攻撃は被害者数としては規模はかなり大きいらしい。驚きはない。ないけれども、ただ、ただ、理解が出来ない。

兵器自体を落とした戦闘員は何を思って落としたのか。爆撃の先に何があると信じていたのだろう?百歩譲って、彼が無心に上から与えられた任務を遂行していただけだったと仮定しても(戦闘員や兵士がいかに緻密に計算された育成プログラムによって任務としての人殺しに「慣れ」ていくかは、この本が詳しい)、それでは誰が彼に兵器を落とすよう指示したのか?どんな気持ちで?何を目的に?紛争とは何も関係のない子供が被害に遭うであろうことは、想像ができたのに?被害に遭った場合、苦んで苦しんで死ぬのが分かっている神経ガスを使ってでも成し遂げたい事は何なんだろう?理解ができない、分かりたくもない。それに、手で血を染めているのは、本当にシリア国内の勢力だけだろうか?化学兵器を作っているのは誰?それを付与しているのは?そして化学兵器を使える程の資金を軍に提供しているのは誰?誰も答えてくれない質問ばかりが募る。

今回の件であまりまだ日本語では報道されていない点を補足:

Russia says bombed rebel weapons dump caused Syria 'chemical attack' | Euronews

ロシア政府は今回の被害は、政府軍による反政府勢力の化学品倉庫に対する空爆のため化学品が空中に漏れた事で起きたと説明している。勿論反政府勢は反論しているけども。

Assad regime continues violating 2013 agreement | Anadolu Post

Syrian Network for Human Rights (SNHR)によると、シリア政府軍が行ったと思われる化学兵器攻撃は過去3年間に162回にも及んでいるとの事。

シリア紛争での化学兵器利用の歴史

 人間はどこまで愚かになれるのだろう。これも答えのない問いの一つ。