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シリア難民支援 NGO職員のブログ

トルコ南東部でシリア難民支援に携わっている者のブログです

トルコでのシリア難民支援活動

職場の近く

職場の近く

助成金申請関連の作業と期末で死ぬ程忙しかった今週…日曜の今日もイベントあるし体力もっとつけないと…ヤバい…。ブログのネタも溜まっていくばかりでなかなか更新できない~。それにしても今の所、前職も含めどの職場でも、その業界の最前線で戦うトッププレイヤーの方々といつも一緒に仕事をさせて頂けていて、つくづく自分は仕事運と縁に恵まれているな、と痛感。恋愛運ゼロの代わりにこっちにステータス全振りしてるな…。本当皆バリバリに仕事ができて尊敬するし、早く追いつきたくてたまらない。

話は変わってトルコのシャンルウルファに配属されて約2カ月半。そろそろNGO職員としてシリア難民支援のために行っている活動の事や、初めて中近東に住んでみた感想などを整理しながら伝えられる自信が少しばかり出てきたので、一旦ここでQ&A形式でまとめてみようと思います。

シャンルウルファってそもそもどこ?

短くウルファと呼ばれる事が多い、トルコの南東部に位置する県です。2016年時点で9番目に人口の多い県で、シリア国境の近さから(国境の街アクチャカレから車で約45分程)多くのシリア難民が逃れてきています。そのため、難民登録された人の数はイスタンブールに次いで2番目。県全体の人口に占める難民の割合は21.67%と非常に高く、イスタンブールの3.24%と比較しても圧倒的*1。自分が住んでる街の大体2割近くが移民、しかも悲惨な紛争を逃れてきた難民かと想像すると、言葉を失う。しかも正式にトルコ政府に登録されている難民の数だけなので、実際にはもっと多くの難民達が住んでいると言われています。

トルコの地図

右下にある、"Sanliurfa"と表記されている所に住んでいます

何をしてるの?

私のNGOがウルファで行っている活動は大まかに3種:①難民の方々が多く住む地域に開設したコミュニティセンターで、講座やイベントなどを実施する活動。②難民の中でも特に支援の手が届きにくい障がい者の方々に、車椅子や補助具を提供したり、セラピーを行う活動。③特に緊急性の高いケース(衣食住が足りない・妊婦や乳幼児がいる・児童労働や早期婚が確認されているケースなどを含む)において、食料や日用品、金銭的援助や政府・医療機関への紹介・心理サポートを提供する活動。このブログの存在はまだ私のNGOに伝えていないのであまり細かくは記載できないのですが、ざっとこんな感じです。

子どもが描いた絵

センターの子どもが描いた絵

私自身は現在①のコミュニティセンターのマネージャーとして、日々難民の方々と接しながら、来訪者が満足のいくサービスを提供できているか統括する仕事をしています。難民というと難民キャンプを思い浮かべる人が多いですが、実は世界で最大の数の難民を受け入れているトルコに避難した難民の方々のほとんどはキャンプではなく、先にトルコに逃れた親戚や友人の家に身を寄せたり、なけなしの貯金を崩しながら一室を借りながら住んでいる、所謂「都市型難民」が多いです。家があるとは言っても家具もマットレスもない2部屋のアパートに複数の家族が20人以上住んでいる、というケースもあったりで、環境が良いとは決して言えません(こういった話はまた詳しくしていきたいと思います)。

木を植える子ども達

子ども向けのイベントで子ども達と一緒に木を植えた時

ウルファに住んでみた感想は?

元々長く住んでいたロサンゼルスとも東京とも大きく違う事だけは確か。そもそもトルコ人から見てもウルファはかなり特殊な場所らしく、「ウルファに住んでいる」と言うと、若干哀れみの混じった渋い顔をされる事もあるくらい。アメリカで言う南部の奥地、日本であればド田舎の孤島、と同じ感覚なのかもしれない(適当)。トルコ人クルド人・アラブ人が入り乱れて暮らすこの地域では、2ヶ国語、3ヶ国語と話せる人がとても多い。そのおかげか、宗教的・政治的に非常に保守的にもかかわらず、異人である私に対しても予想以上に寛容な気がする。日本人の文化はそれとして尊重してくれて、恐れていたように向こうの宗教や価値観を押し付ける事は一切ないし、むしろ皆優し過ぎて本当に泣けてくる。なんだろう、困った人を助けるのは当たり前、みたいな文化。これについてもまた今度詳しく話したい。とにかく予想以上に居心地が良くて、毎日刺激がいっぱいなので、出来るだけ長く居たいな、と思っています。

トルコの旗

ほんと街中の至る所で見るトルコの旗

危なくないの?

日本の外務省の海外安全ホームページによれば、現在のシャンルウルファは「危険度レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」との事。トルコ国内、特に南東部でテロが多発している中、今の所目立った被害には遭っていないウルファですが、一応常に気を張りながら安全対策はしています。日常の治安に関しては実家の近所の、よくギャング映画の舞台になってるコンプトンとかの方がよっぽど危ない気がする。どちらかというとテロで死ぬ可能性よりは、交通事故で死ぬ確率の方が断然高いような…。車線はない、信号もあって無いようなもの、対向から減速せずに突っ込んできた車に遭遇した事既に3回…(間一髪で事故は回避)。運転免許を馬鹿正直に取得する文化はあまり無いようです。なるべく苦しまない方法で死にたい…。

今後の予定は?

引き続きセンターのマネージャーとして頑張りながら、不足している知識を頑張って補いたいと思います。人道支援関連の知識、障がい者支援に関する知識、マネジメントの知識、会計・経理の知識、そして勿論言語…。勉強は元々好きなので楽しみ。そして得た知識をしっかり業務に還元できるようにしたい。

バスの女の子

シリア難民支援に興味があるかも

私が言うのも変ですがありがとうございます。そもそもどういう発端で紛争が起きて、なぜ今ここまで難民が溢れてしまった状況になったのか、それに興味を示してくださっただけでもシリア難民の方々は喜ぶと思います。今後この紛争の背景を知るためにオススメの書籍や資料も紹介していきたいと思います。もう一歩踏み込んで支援をしたい、と思ってくださった方々は、現在色々な国際機関やNGOが様々な活動を現地にて行っていますので、共感した活動に矢張り寄付頂くのが良いと思います。どの団体が良いか、どの支援分野が良いかなど質問等あればコメントにていつでも気軽にご質問ください。ちなみに他の国や事業でも活動しているNGOに寄付する際は「シリア難民支援指定」とした方が直接その支援業務に行きやすいです。

以上、長々と書きましたが、まだ色々未熟な自分…。自分の健康と安全を第一に確保しながら、もっと頑張りたい。